みなさんはどんな手法やルールでFXトレードしていますか?
私はインジケーターをほとんど使わず、高値・安値の水平線を根拠にしています✋
FXを始めたばかりの頃は、移動平均線やMACD、RSIなど、さまざまなインジケーターを組み合わせるという、初心者にありがちな手法を試していました😅
過去チャートを見ると利益が取れそうに見えるのに、実際には損失ばかり…。そんな状況の中、ふとすべてのインジケーターを消してみたところ、「ロウソク足そのものの動きを見た方が勝てるのでは?」とひらめき、現在のスタイルにつながっています。
入門書やSNSでは「簡単に稼げる」といったイメージが多く見受けられますが、実際にはそう簡単ではありません。内容の薄い情報商材や詐欺まがいのセミナーが跋扈しているとも聞きます。これまでの経験から、インジケーターはあくまで補助的なツールであり、売買判断の根拠とするには難しいと考えています。少なくとも私には使いこなせる気がしません。
今回からは、これまでの反省から自身の扱う手法が統計的に期待値が確保されているのかを検証していきたいと考えています。
大学の卒業研究で医療統計を学んでいたこともあり、研究手法は医学研究寄りになってしまいますが、再現性を重視したいので、慣れた方法で進めさせていただきます。※大学院には進学していないので研究手法に間違いがあるかもしれません。
目次
検証計画書
背景および目的
外国為替市場(FX)において、米ドル/円(USD/JPY)は高い流動性と比較的安定した価格変動特性を持つことから、本邦の個人裁量トレーダーにとって最も人気のある取引通貨ペアの一つである。しかし近年では、市場取引の大部分を占める自動売買(EA)やアルゴリズムトレードの台頭により、個人裁量トレーダーの優位性は相対的に低下している。
統計的には、裁量トレーダーの多くが非体系的なトレードや不十分なリスク管理により大きな損失を被り、市場からの退場を余儀なくされる傾向がある。特にアルゴリズム取引は、個人投資家の心理に基づく行動を逆手に取るよう設計されていることが多く、従来の入門的な裁量手法の有効性を著しく低下させている。本検証の主題は、日中にチャートを監視することが難しい兼業トレーダーでも継続的に運用可能な、再現性とエビデンスに基づいた投資戦略の構築にある。
方法
検証手順
今後立案する新規戦略の有効性を客観的に評価し、その優位性を証明するためには、比較対象となる適切なベンチマーク(基準)の確立が不可欠である。そこで本研究の第一段階では、広く一般に知られ、多くの入門書で推奨されている移動平均線(Moving Average, MA)を用いた戦略を検討する。
MAは市場のトレンドを捉える最も基本的なテクニカル指標であり、特に単純移動平均(SMA)や指数平滑移動平均(EMA)を用いた「ゴールデンクロス・デッドクロス」による売買シグナルは、その簡便さから広く利用されている。しかしながら、その実効性は、適用する時間軸、MAのパラメータ設定(期間)、および約定・決済ルールに大きく依存するため、厳密な実証的な過去検証が必要とされる。
今回は、兼業トレーダーによる運用を前提とし、主に使用する時間軸を日足および4時間足としたスイングトレードスタイルを想定する。短期移動平均線には一週間(5営業日)の平均である5EMAを、中期移動平均線には1か月(20営業日)の平均である20EMAを採用した。この短期・中期移動平均線のクロスを売買シグナルとした場合のパフォーマンスを評価し、統計的な期待値、勝率、リスク特性(最大ドローダウンなど)を定量的に明らかにする。これにより、構築を目指す兼業トレーダー向け戦略の評価基準として、当該手法がベンチマークとして適切かどうかを検討する。
- ベンチマーク設定に向けたプレ検証
- ベンチマーク設定に向けた本検証
- システマティックエラーや気づきから戦略再構築
- オリジナル戦略立案
- プレ検証
- 本検証
- システマティックエラーや気づきから戦略再構築
- ベンチマークとの比較、統計的処理
- 考察
図.手順フロー
FINER基準に基づく研究の妥当性評価
テーマの妥当性を、研究計画の評価基準であるFINER原則に基づき検証した。
| 基準 | 評価内容 |
|---|---|
| Feasible (F) 実施可能性 | FOREX TESTER ONLINE(FTO)を使用することで、大規模な過去データの体系的な検証が可能。対象期間(2015年1月~2024年12月)および主要通貨ペア(USD/JPY、必要に応じてEUR/JPY、GBP/JPY、EUR/USD、GBP/USD)での検証は技術的に実行可能。 |
| Interesting (I) 興味関心 | 日中多忙な兼業トレーダーが、チャートを見ずに年間プラス収支に収束する可能性のある手法データは、この層にとって実務的かつ有用性が高い。 |
| Novel (N) 新規性 | 一般に推奨される移動平均線クロス手法について、広範囲(10年間)かつ特定の時間軸(日足・4時間足)で統計的・定量的なパフォーマンス検証結果を公開している例は少なく、学術的なデータ貢献性がある。 |
| Ethical (E) 倫理性 | 本研究は過去データを用いたバックテストであり、身体的・精神的な侵害は発生しない。検証結果の公開は情報利用者の判断に委ねる形であり、倫理的な問題は認められない。 |
| Relevant (R) 社会的意義 | 検証結果を広く公開することで、根拠の薄い情報商材や詐欺事例に対する客観的な警鐘となり、個人投資家保護に貢献する可能性がある。 |
PICO原則に基づく検証戦略の定義
| 要素 | 定義 |
|---|---|
| Population (P) 対象 | 米ドル/円(USD/JPY)の日足および4時間足チャートデータ。 |
| Intervention (I) 手法 | 5EMAと20EMAのクロスシグナルによる売買を基本戦略とする。検証過程で生じたシステマティックエラーなどをもとにフィルターを追加する可能性あり。 ・ゴールデンクロス(5EMAが20EMAを上抜け):『新規』または『決済』買いシグナル。 ・デッドクロス(5EMAが20EMAを下抜け):『新規』または『決済』売りシグナル。 |
| Comparison (C) 比較対象 | なし(本研究は絶対的なパフォーマンスを評価し、ベンチマークとして設定することを目的とする)。 |
| Outcome (O) 評価項目 | トレード回数、勝率、最大連続利益・損失トレード数、純利益、利益、損失、1トレード最大利益・損失、利益平均、損失平均、最大ドローダウン、リターン%など |
方法まとめ
検証データの取得
使用ツール:FOREX TESTER ONLINE(FTO)
プレテスト
対象期間:2024年1月1日~2024年12月31日(1年間)
目的:日足チャートでエントリー、利確、損切が技術的に明確かつ実行可能かを確認
判断基準:この段階で戦略が1000pips以上マイナス収支となった場合は、検証中止を検討する
本テスト
対象期間:2015年1月1日~2024年12月31日(10年間)
時間軸:日足および4時間足チャート
基本原則:本研究は独自手法の確立に向けたベンチマーク作成が目的であり、広く知られる手法の数値的データ取得を重視する。そのため、インジケーターの組み合わせや設定変更には依存しない。
評価と分析
評価項目の抽出:FTOで自動算出される項目から、PICOで定義された評価項目を抽出
分析:10年間の総合スコアおよび各年のスコアを算出。統計処理が必要な場合は、統計解析ソフトウェアRを用い、有意水準5%未満で解析を行う。
考察と次段階への接続
分析結果と検証時の気づきをもとに、システマティックなエラーや改善点を考察し、新たな検証を立案する。
この検証結果を基に、兼業トレーダー向け戦略の評価基準となるベンチマークの性能を確定する。
まとめ
現時点での検証計画です。慣れない作業のため時間がかかる可能性ありますが、活動を応援してくださる方がいると心強く思います。