投資を始めたいけど、「カタカナや専門用語が多くてちょっと難しそう…」と思っていませんか? そんなときは、まず“言葉の壁”をやさしく取り払うことから始めましょう。
この用語集では、投資の基礎をギュッと詰め込んだ100の用語を、できるだけわかりやすくまとめました。 読み終えるころには、ニュースや本に出てくる投資用語がスッと頭に入ってくるはずです。
それでは、一緒にチェックしていきましょう ✅
基本の投資概念(15語)
- 投資
お金を使って株や債券などを買い、将来お金が増えることを期待すること。
例:会社の株を買って、値上がりや配当で利益を得る。 - リスク
変動幅のこと。思った通りにならない可能性。値段が上がることもあれば下がることもある。
例:株価が急に下がって損をするかもしれない。 - リターン
投資で得られる利益。
例:株を売って儲かったお金や、もらった配当金。 - 複利効果
増えた利益をさらに投資して、利益が雪だるま式に増えていくこと。
例:利息がついたお金にまた利息がつく。 - 分散投資
一つに集中せず、いろいろな種類に分けて投資してリスクを減らす方法。
例:株だけでなく、債券や金にも少しずつ投資する。 - アセットアロケーション
資産をどの割合で持つかの計画。
例:株50%、債券30%、現金20%など。 - 長期投資
数年〜数十年かけてじっくり資産を増やす方法。
例:老後資金のために20年間積み立てる。 - 積立投資
毎月など、決まったタイミングで一定額をコツコツ投資する方法。
例:毎月1万円を投資信託に入れる。 - 流動性
持っている資産を現金に変えやすいかどうか。
例:株はすぐ売れるが、不動産は売るのに時間がかかる。 - 投資タイミング
買う・売るの時期を見極めること。
例:株価が下がったときに買う、上がったときに売る。 - インカムゲイン
持っている間にもらえるお金。
例:株の配当金や債券の利息。 - キャピタルゲイン
買ったときより高く売って得られる利益。
例:100円で買った株を150円で売って50円儲かる。 - 元本
最初に投資したお金。
例:株を買うために用意した100万円。 - 元本割れ
投資したお金が減ってしまうこと。
例:100万円で買った株が80万円に下がる。 - レバレッジ
自分の資金以上の取引をすること。
例:手元に10万円しかなくても、30万円分の取引をする。
株式投資関連(20語)
- 株式
会社の「持ち分」を小さく分けたもの。持っているとその会社の一部を所有していることになる。 - 銘柄
投資対象の名前。株なら企業名、投資信託ならファンド名。 - 証券取引所
株や債券を売ったり買ったりするための市場。東京証券取引所などがある。 - 株価
株1株あたりの値段。毎日変動する。 - 配当金
会社が出した利益の一部を株主に分けるお金。 - PER(株価収益率)
株価が、その会社の1年分の利益の何倍になっているかを示す数字。割安か割高かの目安になる。 - PBR(株価純資産倍率)
株価が、その会社の持っている純資産の何倍かを示す数字。 - 株主優待
株を持っている人に企業が贈る特典や商品券など。 - 信用取引
証券会社からお金や株を借りて、自分の資金以上の取引をする方法。 - IPO
会社が初めて株を市場に出して、一般の人が買えるようにすること。 - 損切り
損失が出ている株を、これ以上損が広がらないように売ること。 - 約定
株の売買が成立すること。 - 板情報
今どのくらいの値段で、どれだけの株が売りたい・買いたいと出ているかを示す画面。 - ストップ高
1日の株価上昇幅の上限まで値上がりした状態。 - ストップ安
1日の株価下落幅の下限まで値下がりした状態。 - 日経平均株価
日本を代表する225社の株価を平均した指数。日本の株式市場の動きを表す。 - TOPIX
東京証券取引所に上場している全銘柄を対象にした株価指数。 - グロース株
これから大きく成長すると期待される企業の株。 - バリュー株
企業価値に比べて株価が割安とされる株。 - 配当利回り
株価に対して、年間でもらえる配当金の割合。
投資信託・ETF関連(15語)
- 投資信託
多くの人から集めたお金をまとめて、専門家が株や債券などに分けて運用する商品。
例:みんなでお金を出し合って、大きな畑を作り、プロの農家に育ててもらうイメージ。 - 基準価額
投資信託1万口あたりの値段であることが多い。毎日変わる。 - アクティブ運用
市場の平均よりも高い成果を狙って、積極的に銘柄を選んで運用する方法。 - パッシブ運用
市場の平均と同じ動きを目指す運用方法。 - ETF(上場投資信託)
証券取引所で株のように売買できる投資信託。
例:スーパーでいつでも買えるパック詰めの野菜セット。 - 分配金
投資信託の運用で得た利益の一部を、持っている人に分けるお金。
例:共同で育てた畑の収穫を分け合うようなもの。 - 信託報酬
投資信託を運用してもらうために支払う管理費用。
例:畑を管理してくれる農家さんへのお礼。 - ノーロード
購入時の手数料がかからない投資信託。 - トータルリターン
値上がり益や分配金など、すべてを合わせた最終的な利益。
例:旅行の満足度を、観光・食事・宿泊すべて込みで評価するようなもの。 - インデックスファンド
日経平均やS&P500などの指数と同じ動きを目指す投資信託。 - ファンドマネージャー
投資信託の運用を担当するプロ。 - リバランス
資産の配分が崩れたときに、元の割合に戻すこと。
例:料理の味見をして塩加減を調整するようなもの。 - セクター投資
特定の業種や分野に絞って投資する方法。
例:野菜の中でもトマトだけを育てる農家に頼るようなもの。 - 外国籍ファンド
海外で作られた投資信託。 - 為替ヘッジ
外国の資産に投資するとき、為替の変動による損失を減らす仕組み。
例:海外旅行で円高・円安の影響を受けないように、事前に外貨を固定しておくこと。
テクニカル分析用語(15語)
- チャート
株価や為替などの値動きをグラフにしたもの。
例:体温の変化を折れ線グラフで見るような感じ。 - トレンド
相場の全体的な流れや方向性。 - サポートライン
価格が下がっても止まりやすい水準。 - レジスタンスライン
価格が上がっても止まりやすい水準。 - 移動平均線
過去の一定期間の平均価格を線でつないだもの。 - RSI(相対力指数)
買われすぎ・売られすぎを数値で表す指標。 - MACD
トレンドの勢いや転換点を見つけるための指標。 - ボリンジャーバンド
価格の変動範囲を帯状に示したもの。 - ダブルトップ
価格が2回高値をつけたあと下がる形。 - ダブルボトム
価格が2回安値をつけたあと上がる形。 - ヘッドアンドショルダー
真ん中が高く、左右が低い山の形。トレンド転換のサインとされる。
例:人の肩と頭のシルエットのような形。 - フィボナッチ・リトレースメント
価格の押し戻しや反発の目安を、特定の比率で示す分析方法。 - 出来高
一定期間に売買された株や商品の量。 - ゴールデンクロス
短期の平均線が長期の平均線を上抜ける現象。上昇のサインとされる。 - デッドクロス
短期の平均線が長期の平均線を下抜ける現象。下落のサインとされる。
税制優遇制度(10語)
- NISA(少額投資非課税制度)
一定額までの投資の範囲には利益に税金がかからない制度。 - NISA(積立投資枠)
毎月コツコツ積み立てる長期投資向けの非課税枠。 - NISA(成長投資枠)
株やETFなど幅広い商品に投資できる非課税枠。 - iDeCo(個人型確定拠出年金)
自分で積み立てて運用する年金制度。掛金は全額所得控除になる。
例:将来のために貯金箱に入れたお金が、税金面でもお得になる仕組み。 - 確定拠出年金
毎月決まった額を積み立て、自分で運用先を選ぶ年金制度。
例:自分専用の年金口座を持ち、その中でお金を育てるイメージ。 - 非課税期間
投資利益に税金がかからない期間。 - 投資可能額
制度で決められた年間の投資上限額。 - ロールオーバー
非課税期間が終わる資産を、翌年の非課税枠に移すこと。
例:使い切れなかった無料券を翌年分に持ち越すようなもの。 - 運用管理手数料
投資口座を維持・管理するための費用。 - 所得控除
課税対象となる所得を減らす制度。
その他重要用語(25語)
- 為替
異なる国のお金を交換すること。
例:日本円をドルに両替する。 - 為替レート
通貨同士の交換比率。
例:1ドル=150円のような数字。 - インフレーション
物価が全体的に上がること。
例:同じパンが去年より高くなる。 - デフレーション
物価が全体的に下がること。
例:同じパンが去年より安くなる。 - コモディティ
金・原油・小麦など、世界中で取引される商品のこと。 - 金利
お金を借りたときや預けたときに発生する利息の割合。
例:銀行に預けたらもらえる利息や、借金で払う利息。 - 政策金利
国の中央銀行が決める基準となる金利。 - ベンチマーク
運用成績を比べるための基準。 - リスクプレミアム
リスクを取ることで得られる上乗せの利益。 - ヘッジ
損失を減らすための取引。 - 空売り
株を借りて先に売り、後で買い戻す取引。
例:友達から借りたゲームを高く売って、安くなったら買い戻す。 - ロングポジション
資産を買って持っている状態。
例:株を買って値上がりを待つ。 - ショートポジション
資産を売って持っている状態。
例:空売りをして値下がりを待つ。 - マーケットメイク
売り手と買い手の間に入り、取引をスムーズにする行為。 - スプレッド
売値と買値の差。
例:八百屋の仕入れ値と販売価格の差。 - 約定日
売買が成立した日。
例:ネット通販で注文が確定した日。 - 受渡日
お金や商品が実際にやり取りされる日。
例:通販で商品が届く日。 - ポートフォリオ
持っている資産の組み合わせ。
例:お弁当の中身のバランス(ご飯・おかず・デザート)。 - リスク許容度
どれくらいの損失まで耐えられるかの度合い。 - マクロ経済
国や世界全体の経済の動き。 - ミクロ経済
企業や家庭など、小さな単位の経済活動。 - 景気循環
景気が良くなったり悪くなったりを繰り返すこと。 - バブル
資産価格が実力以上に高くなっている状態。
例:風船が膨らみすぎて、いつ割れてもおかしくない状態。 - 暴落(クラッシュ)
価格が短期間で急激に下がること。 - ボラティリティ
価格の変動の大きさ。
まとめ
いかがでしたでしょうか😀
用語の意味がわかると、投資の世界ってぐっと身近に感じられますよね。 この用語集が、あなたの資産づくりの旅をそっと支える心強いパートナーになれたら嬉しいです。