①投資の必要性を知る 基本情報

節約だけじゃ…物価上昇にどう向き合う?②

2025年9月2日

前回の振り返り

前回は「デフレ」についてお話ししました。 物の値段が下がると、買い物がしやすくなるように感じますが、実は経済全体が元気をなくしてしまう「デフレスパイラル」という現象が起こることもあるのです。

参考節約だけじゃ…物価上昇にどう向き合う?①

デフレってなに?物価が下がるしくみと、暮らしや経済への影響をやさしく解説します。

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そこで、日本銀行は「毎年2%くらいの物価上昇」を目指して、経済を安定させようとしています。 今回はその「インフレ」について見ていきましょう!

インフレってなに?

インフレ(インフレーション)とは、物の値段がずっと上がり続けることです⤴️
たとえば、昨日まで100円だったジュースが、今日は110円になっている…そんなイメージです。

特徴内容
物価が上がる商品やサービスの値段が全体的に高くなる
お金の価値が下がる同じ金額で買えるものが減る
給料も上がることがある物価に合わせて給料が上がるれば生活は楽に(理想)
借金の負担が軽くなる将来返すお金の価値が下がることで、負担が軽く感じることも
貯蓄の価値が減る銀行に預けているだけでは損することも

インフレが起こる理由

  • みんながたくさん買い物をする(需要が強い)
    ⇒ 商品が足りなくなって値段が上がる
  • 原材料や人件費が高くなる
    ⇒ 企業が商品を高く売らないといけなくなる
  • 世の中に出回るお金が増えすぎる
    ⇒ お金の価値が下がって、物の値段が上がる

インフレの良いところ・悪いところ

立ち場 良いところ 悪いところ
消費者 給料が上がれば生活が楽になる 給料が上がらないと生活が苦しくなる
企業 売上や利益が増える 原材料の値上がりで利益が減ることもある
借金 返す負担が軽くなる 新しく借りるときの金利が高くなるかも
貯金 特になし 価値が減るので、投資などで対策が必要になる

インフレを止めるために誰が何をするのか?

インフレが進みすぎると、生活が苦しくなってしまいます。 そこで、日本銀行は「金利を引き上げる」などの対策を行います。これを「金融引き締め政策」といいます。

金利が上がると、お金を借りるのが難しくなり、買い物や投資が減って、物価の上昇がゆるやかになります。

また、政府も電気代やガソリン代の補助などを通じて、家計の負担を軽くする取り組みをしています。

まとめ

毎年2%くらいのインフレは、経済が元気に成長している証とも言われます。 でも、急に物価が上がりすぎると、給料が追いつかず、貯金の価値も下がってしまいます。

そんな時代だからこそ、「投資」という選択肢が注目されているのです。 たとえば、アメリカの株式指数「S&P500」は、過去20年間で平均約8%のリターンがありました。これは、物価の上昇に負けないくらいの成長です。

節約だけでは限界がある今、将来のために「お金の働かせ方」を考えてみるのも大切かもしれませんね。

次回は『貯蓄』と『投資』のバランスについて、一緒に考えていきましょう!

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