みなさんは定期的にリバランスをしていますか?
資産運用を始める際には、ご自身に合った「オリジナルポートフォリオ」を作成することが非常に重要です。
しかし、ポートフォリオを作成しただけで安心してしまってはいませんか?実は、ポートフォリオは作成後も「定期的なリバランス」が必要となります。
目次
ポートフォリオとは?
ポートフォリオとは、株式・債券・不動産・現金など、さまざまな資産をどのような割合で保有するかを決めた「資産の組み合わせ」のことです。たとえば、「株式50%、債券30%、現金20%」といった具合です。
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参考【ポートフォリオ解説】私の投資戦略
運用中のポートフォリオについて簡単に解説。インデックス投資を続けて5年。様々な商品の値動きを学び、オリジナル性を生かして長く楽しく続ける方法をご紹介。
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このバランスは、ご自身のリスク許容度や投資目的に応じて決定します。
時間が経つと
市場は常に変動しているため、資産の価値も日々変化します。たとえば、株式の価格が大きく上昇した場合、当初は50%だった株式の割合が、気づけばポートフォリオ全体の70%を占めている…ということも起こり得ます。
このように資産配分が偏ってしまうと、当初想定していたリスク・リターンのバランスが崩れてしまいます。たとえば、リスク15%、リターン8%を目指して設計したポートフォリオが、株式の比率が高まることでリスク18%、リターン9%といったように、より高いリスクとリターンの性質を持つポートフォリオに変化してしまう可能性があります。
一見するとリターンが増えるのは良いことのように思えますが、それに伴って損失の振れ幅も大きくなり、予期せぬ下落局面で資産が大きく減少するリスクが高まります。これは、リスクが高まっている状態です。
だからこそ、定期的なリバランスが必要なのです。リバランスによって、資産配分を当初の設計に戻すことで、過度なリスクを抑え、安定した運用を継続することが可能になります。
リバランスの方法
リバランスとは、資産の割合が変動した際に、当初のバランスに戻すことを指します。これにより、リスクとリターンの設計を維持し、安定した資産運用を続けることができます。
リバランスには主に2つの方法があります。
■ セル・リバランス(Sell リバランス)
増えすぎた資産、たとえば株式などを一部売却し、債券や現金などの割合が減っている資産を買い足すことで、当初の資産配分に近づける方法です。 利益確定のタイミングにもなりますが、売却益に対する課税が発生する点には注意が必要です。
特徴
- 追加資金が不要で、保有資産内で調整できる
- 利益確定のタイミングにもなる
- 売却益に対して課税が発生する可能性がある
- 頻繁に行うと取引コストが増えることも
■ ノンセル・リバランス(Non Sell リバランス)
資産を売却せず、追加の資金を使って、割合が少なくなっている資産を買い足す方法です。 たとえば、債券の割合が下がっている場合に、追加資金で債券を購入することで、全体のバランスを整えます。売却を伴わないため、税負担を抑えながらリバランスできるのが特徴です。
特徴
- 売却を伴わないため、税金がかからない
- 長期投資向きで、資産を減らさずに調整できる
- 追加資金が必要なので、資金に余裕がある場合に有効
リバランスのタイミング
- 半年に1回や年に1回など、定期的に見直す
- 資産配分が一定の範囲(たとえば±5%)を超えた場合
実際の管理例
私は毎週土日に、投資信託の運用状況を確認し、Googleスプレッドシートにまとめています。
- Googleスプレッドシートは、オンラインで利用できるExcelのようなアプリケーションです。
- 無料で使用でき、同じGoogleアカウントであれば、どの端末からでもアクセス可能です。
また、月末には銀行口座の預金を含めた資産全体の状況を確認し、投資に偏りすぎていないかをチェックしています。
下の写真のように、円グラフで資産配分を可視化することで、直感的に状況を把握することができます。

資産の推移についても折れ線グラフで作成しており、元本との比較から現在の運用状況を簡単に確認できます。

上の表では、白抜きのセルを更新することで自動計算が行われ、グラフにも反映されるように設定しています。
また、別のシートではリバランス用の計算式を入力しており、「いくら分購入すればよいか」「どれだけ売却すればよいか」も自動で計算されるようにしています。

リバランス用のツールは、検索すれば便利な無料ツールが見つかりますが、毎回入力するのが手間に感じるため、私はGoogleスプレッドシート上で完結できるように工夫しています。
まとめ
資産運用では、ポートフォリオの作成と定期的なリバランスが重要です。市場の変動により資産配分が偏ると、リスクが高まり、想定外の損失につながる可能性があります。リバランスには売却型と追加型があり、目的に応じて使い分けが必要です。運用状況を可視化することで、判断がしやすくなります。ツールを活用し、効率的に管理することが安定運用のカギです💼