SBI証券、松井証券、ウェルスナビをリスク許容度別に比較してみました!
リスク判定
各社ともリスクは5段階に分類されているので、そのレベルごとに比べてみます😁
| 判定 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 |
|---|---|---|---|---|---|
| SBI証券 | 堅実派 | やや堅実派 | 標準 | やや積極派 | 積極派 |
| 松井証券 | 安定型 | やや安定型 | バランス型 | やや積極型 | 積極型 |
| ウェルスナビ | リスク許容度1 | リスク許容度2 | リスク許容度3 | リスク許容度4 | リスク許容度5 |
リスク&リターン&ポートフォリオ比較
リスク許容度曲線

全体的にSBI証券<松井証券<ウェルスナビの順にリスクが大きいですね🤔
SBI証券は他2社より一段低い構造になっています。
判定クラス別に比較してみましょう
クラス1
| SBI証券 | 松井証券 | ウェルスナビ | |
|---|---|---|---|
| 推計リスク | 5.5% | 7.0% | 7.9% |
| 期待リターン | 3.6% | 4.2% | 4.6% |
| 1SD(68%)範囲 | -1.9~9.1% | -2.8~11.2% | -3.3~12.5% |
| 2SD(95%)範囲 | -7.4~14.6% | -9.8~18.2% | -11.2~20.4% |

もっともリスクが抑えられているクラス1でも、リターンは3%以上を記録しており、インフレ対策として十分に期待できる水準です!
クラス2
| SBI証券 | 松井証券 | ウェルスナビ | |
|---|---|---|---|
| 推計リスク | 7.3% | 8.9% | 10.3% |
| 期待リターン | 4.7% | 5.4% | 5.3% |
| 1SD(68%)範囲 | -2.6~12.0% | -3.5~14.3% | -5.0~15.6% |
| 2SD(95%)範囲 | -9.9~19.3% | -12.4~23.2% | -15.3~25.9% |

クラス2では、リターンが5%前後とクラス1よりも高め。インフレ対策だけでなく、多少のリスクを取ってでも資産形成を目指したい方には、ちょうど良いバランスです!
クラス3
| SBI証券 | 松井証券 | ウェルスナビ | |
|---|---|---|---|
| 推計リスク | 9.2% | 10.9% | 14.2% |
| 期待リターン | 5.2% | 6.4% | 6.2% |
| 1SD(68%)範囲 | -4.0~14.4% | -4.5~17.3% | -8.0~20.4% |
| 2SD(95%)範囲 | -13.2~23.6% | -15.4~28.2% | -22.2~34.6% |

各社の標準的なクラスにあたるのがこのレベル。ウェルスナビは株式比率が高めで、やや攻めの姿勢。一方、SBI証券は依然として債券中心の構成で、どことなく以前紹介したレイ・ダリオ氏の「オールシーズンズ・ポートフォリオ」に近い印象を受けます。
こちらもCHECK
-
-
代表的な投資戦略10選|初心者向け資産配分の考え方
投資を始めると「どんな資産配分が良いのか?」と悩むものです。本記事では、60:40ポートフォリオや年齢=債券比率ルールなど投資の世界でよく知られている代表的なポートフォリオを紹介します。自分のリスク許容度や投資目的に合った戦略を見つけるヒントにしてください。
続きを見る
クラス4
| SBI証券 | 松井証券 | ウェルスナビ | |
|---|---|---|---|
| 推計リスク | 11.2% | 12.9% | 16.3% |
| 期待リターン | 6.2% | 7.2% | 6.8% |
| 1SD(68%)範囲 | -5.0~17.4% | -5.7~20.1% | -9.5~23.1% |
| 2SD(95%)範囲 | -16.2~28.6% | -18.6~33.0% | -25.8~39.4% |

このクラスでは、松井証券がリスクを抑えつつも高い期待リターンを実現しており、円グラフの構成も見ていて心地よさを感じます。一方、ウェルスナビはさらに攻めの姿勢を強めており、米国株への比重が高いポートフォリオ構成です。米国市場が崩れるような事態が起きれば…と、少し心配になる領域でもあります。
クラス5
| SBI証券 | 松井証券 | ウェルスナビ | |
|---|---|---|---|
| 推計リスク | 13.1% | 14.9% | 16.7% |
| 期待リターン | 7.3% | 8.3% | 6.9% |
| 1SD(68%)範囲 | -5.8~20.4% | -6.6~23.2% | -9.8~23.5% |
| 2SD(95%)範囲 | -18.9~33.5% | -21.5~38.1% | -26.5~40.1% |

各社とも特徴的な資産配分になっています。SBI証券は、国内外の株式・債券・リートをほぼ三等分に分けたバランス型。一方、松井証券は株式を中心にしつつも、債券や金などを組み合わせた王道の分散ポートフォリオを構築しています。そしてウェルスナビは、まるで株式100%かと思うほどの構成で、債券・リート・金はほんのわずか。長期的に世界経済の成長を前提とするならば、この構成も理にかなっているのかもしれませんが…やっぱりちょっと怖さもありますねぇ。
銘柄と信託報酬
| SBI証券 | 松井証券 | ウェルスナビ | |
|---|---|---|---|
| 国内株式 | ステート・ストリートTOPIXインデックス・オープン | eMAXIS Slim国内株式(TOPIX) | |
| 国際株式 | SMT iPlus全世界株式 | eMAXIS Slim先進国株式インデックス(除く日本) eMAXIS Slim新興国株式インデックス | VTI(全米株式ETF) VEA(米国を除いた先進国株式ETF) VWO(新興国株式ETF) |
| 国内債券 | SBI日本国債(分配)ファンド(年4回決算型) | eMAXIS Slim国内債券インデックス | |
| 国際債券 | SBI・iシェアーズ・全世界債券インデックス・ファンド | eMAXIS Slim先進国債券インデックス(除く日本) iFree 新興国債券インデックス | AGG(米国総合債券ETF) |
| 国内REIT | SBI・J-REIT(分配)ファンド(年4回決算型) | eMAXIS Slim国内リートインデックス | |
| 国際REIT | Smart-i 先進国リートインデックス | eMAXIS Slim先進国リートインデックス(除く日本) | IYR(米国不動産ETF) |
| コモディティ | iシェアーズ ゴールドインデックス・ファンド(為替ヘッジなし) | IAU(金ETF) | |
| 手数料 | 約0.0907% | 約0.1422% | 約0.071%+運用手数料1% |
2025年10月現在
表をご覧いただくと、SBI証券はファンドの純資産額よりもコストを重視していることがわかります。一方、松井証券では、純資産額が大きく、信託報酬の低さでも定評のある「eMAXIS Slim」シリーズを中心に構成されています。ウェルスナビは米国株式の比率が高く、ポートフォリオ全体としてやや偏りがある印象です。
各社のリスク許容度別ポートフォリオ配分については、こちらの記事で詳しく解説しています。ぜひご覧ください!
-
-
参考SBI証券でリスク許容度を診断|かんたん積立アプリで資産形成をスタート
SBI証券の「かんたん積立アプリ」でリスク許容度を診断!5つの質問に答えるだけで、自分に合った積立スタイルとポートフォリオが見えてきます。初心者でも気軽に試せる内容をやさしく解説
続きを見る
-
-
参考松井証券でリスク許容度を診断|投信工房で資産形成をスタート
松井証券の投信アプリ「投信工房」でリスク許容度を診断!8つの質問に答えるだけで、自分に合った積立スタイルがわかります。SBI証券との違いや、アプリの魅力もあわせてご紹介♪
続きを見る
-
-
参考ウェルスナビでリスク許容度を診断|全自動運用サービスで資産形成をスタート
ウェルスナビは、投資初心者でも安心して始められる自動運用サービス。公式情報から投資対象とポートフォリオ構成を分析しました。
続きを見る
まとめ
各社のロボアドサービスは、リスク許容度・資産配分・コスト構成など、それぞれに個性と魅力が光っています✨
SBI証券は銘柄の豊富さで自由度が高く、松井証券は自動リバランス機能で長期運用に強みを発揮。そしてウェルスナビは、完全お任せスタイルで投資初心者にも安心感を提供してくれます。
どれが正解かは人それぞれですが、自分の投資スタイルや目的に合ったサービスを選ぶことが、資産形成の第一歩。
今回の比較が、あなたの選択のヒントになればうれしいです!