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ウェルスナビを投資信託で再現|先進国株・新興国株ETF編

2025年10月16日

ほっし
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今回も、ウェルスナビのETFに対応する投資信託があるか検索していきます!!

ウェルスナビの構成銘柄をチェック!

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参考ウェルスナビでリスク許容度を診断|全自動運用サービスで資産形成をスタート

ウェルスナビは、投資初心者でも安心して始められる自動運用サービス。公式情報から投資対象とポートフォリオ構成を分析しました。

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分類ETFベンチマーク
米国株VTI(全米株式ETF)
【信託報酬】約0.03%
CRSP US Total Stock Market TR
日欧株VEA(米国を除いた先進国株式ETF)
【信託報酬】約0.05%
FTSE Developed All Cap Ex US Net Tax (US RIC) TR
新興国株VWO(新興国株式ETF)
【信託報酬】約0.08%
FTSE EM All Cap China A Inc NT (US RIC) TR
債券AGG(米国総合債券ETF)
【信託報酬】0.03%
Bloomberg U.S. Aggregate Bond TR
IAU(金ETF)
【信託報酬】0.25%
LBMA金価格
不動産IYR(米国不動産ETF)
【信託報酬】0.41%
Dow Jones US Real Estate Capped TR IX
信託報酬:約 0.071%

VEAは何に投資しているの?

ひかり
ひかり
ほっし
ほっし

VEAは「Vanguard FTSE Developed Markets ETF」というETFで、米国を除いた先進国の株式に投資しています🌍✨

VEA(米国を除いた先進国株式ETF)の代替候補

VEAの特徴

  • 対象地域:ヨーロッパ、日本、カナダ、オーストラリアなどの先進国(米国は除く)
  • 連動指数:FTSE Developed All Cap ex US Index
  • 構成銘柄:Nestlé、Toyotaなどの大企業が含まれてる
  • 経費率:年0.05%と超低コスト
  • 分配金利回り:約2.6%(2025年時点)

メリット

  • 米国株に偏ったポートフォリオのリスクを分散できる
  • 多様な業界と地域に投資できる
  • 長期投資に向いてる低コスト設計
たわらノーロード 先進国株式eMAXIS Slim 先進国株式(含む日本)SBI・先進国株式インデックス・ファンドSBI・V・先進国株式(除く米国)インデックス・ファンド
信託報酬0.09889%以内0.09889%以内0.0982%程度0.0938%程度
純資産989,443百万円4,769百万円36,886百万円3,703百万円
買付手数料なしなしなしなし
設定日2015/12/182024/10/252018/01/122023/06/08
ベンチマークMSCIコクサイ・インデックスMSCIワールド・インデックスダウジョーンズ U.S.ブロード・ストック・マーケット・インデックス70%
S&Pディベロップド(除く米国)・ブロード・マーケット・インデックス30%
FTSE 先進国オールキャップ(除く米国)インデックス
NISA(積立)
NISA(成長)
SBI証券
松井証券

2025年10月現在

VEAに近い投資信託は?

米国を除いた先進国株式に投資するETF「VEA」に近い国内投資信託といえば、 SBI・V・先進国株式(除く米国)インデックス・ファンドです!

このファンドはFTSE Developed All Cap ex US Indexをベンチマークとしていて、実質的にVEAに投資しています。 設定からまだ日が浅く、純資産が少ない点はやや不安ですが、SBI・Vシリーズは人気が高く、今後の成長が期待できそうです😁

他のファンドとの違い

注意したいのは、他の「先進国株式インデックスファンド」の多くが米国株を約70%含んでいること。 そのため、VEAのように米国を除いた投資をしたい場合は、SBI・V・先進国株式(除く米国)インデックス・ファンドのような除外型ファンドを選ぶ必要があります。

分類ウェルスナビETF投資信託(NISA対応)
米国株VTI(全米株式ETF)SBI・V・全米株式インデックス・ファンド
日欧株VEA(米国を除いた先進国株式ETF)SBI・V・先進国株式(除く米国)インデックス・ファンド
新興国株VWO(新興国株式ETF)
債券AGG(米国総合債券ETF)
IAU(金ETF)
不動産IYR(米国不動産ETF)

米国株と先進国株の次は新興国株ね
VWOってどんなETFなの?

ひかり
ひかり
ほっし
ほっし

VWOは「Vanguard FTSE Emerging Markets ETF」というETFで、世界の新興国に広く投資しています🌏✨

VWO(新興国株式ETF)の代替候補

VWOの特徴

  • 対象地域:中国、インド、ブラジル、台湾、南アフリカなど、20以上の新興国
  • 構成銘柄数:約5,000社以上に分散投資
  • 連動指数:FTSE EM All Cap China A Inc NT (US RIC) TR
  • 経費率:0.08%と低コスト
  • 分配利回り:約1.77%(2025年時点)

メリットと注意点

  • メリット:新興国の成長ポテンシャルに乗れる!
  • 注意点:価格変動が大きく、政治や為替のリスクもある
SBI・V・新興国株式インデックス・ファンド楽天・新興国株式インデックス・ファンド(楽天VWO)eMAXIS Slim 新興国株式インデックスSBI・新興国株式インデックス・ファンド
信託報酬0.1338%程度0.202%程度0.1518%以内0.136%程度
純資産2,017百万円5,801百万円266,400百万円44,472百万円
買付手数料なしなしなしなし
設定日2023/06/082017/11/172017/07/312017/12/06
ベンチマークFTSEエマージングマーケッツ・オールキャップ(含む中国A株)インデックスFTSEエマージングマーケッツ・オールキャップ(含む中国A株)インデックスMSCIエマージング・マーケット・インデックスFTSE エマージング・インデックス
NISA(積立)
NISA(成長)
SBI証券
松井証券

2025年10月現在

VWOに近い投資信託は?

VWO(バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF)に近い国内投資信託といえば、

  • SBI・V・新興国株式インデックス・ファンド
  • 楽天・新興国株式インデックス・ファンド(楽天VWO)

この2本が有力です! 特に信託報酬の低さではSBI・Vファンドに軍配が上がります。コスト重視派にはうれしい選択肢ですね✨

どちらのファンドもNISAの成長投資枠で投資可能な商品です。積立投資枠を活用したい場合は、

  • eMAXIS Slim 新興国株式インデックス
  • SBI・新興国株式インデックス・ファンド

こちらの2本でも良いかと思います!

ベンチマークの違いを比較!

新興国株式ファンドのベンチマークには、いくつか種類があります。代表的な3つを比較してみましょう!

指数名銘柄数小型株中国A株韓国含む?カバー率
MSCIエマージング・マーケット約1,437銘柄✅ 一部含む約85%
FTSEエマージング・インデックス約2,158銘柄約85%
FTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ(中国A株含む)約4,590銘柄✅ 含む約99%
  • MSCIは韓国を新興国として含むのに対し、FTSEは韓国を先進国扱いで除外してる。
  • FTSE All Capは小型株まで含むので、より広範囲な分散投資が可能!
  • 中国A株の扱いもインデックスによって違う。

中国A株とは?中国本土の証券取引所(上海・深セン)に上場している株式のことを指し、中国国内の投資家向けに発行されてるもの

分類ウェルスナビETF投資信託(NISA対応)
米国株VTI(全米株式ETF)SBI・V・全米株式インデックス・ファンド
日欧株VEA(米国を除いた先進国株式ETF)SBI・V・先進国株式(除く米国)インデックス・ファンド
新興国株VWO(新興国株式ETF)SBI・V・新興国株式インデックス・ファンド
債券AGG(米国総合債券ETF)
IAU(金ETF)
不動産IYR(米国不動産ETF)

株式ETFの代替候補としては、すべてSBI・Vシリーズが選ばれています。というのも、これらはそれぞれVTI、VEA、VWOに投資しているため、最も近い成績を期待できるのは当然と言えるでしょう。コストを重視したり、純資産規模の大きさで選ぶのも良い選択です。

米国株+先進国株+新興国株=全世界株式という選択肢

ほっし
ほっし

ここで全世界株式ETFついて解説します!

全世界株式ETFがあるなら最初からそれで良くない?

ひかり
ひかり
ほっし
ほっし

それも一つの戦略!全世界株式ETFがどんな構成になっているか確認しましょう

VTは「Vanguard Total World Stock ETF」というETFで、世界中の株式にまるっと投資できるものです。

VTの特徴

  • 投資対象:先進国+新興国、約47か国の株式
  • 構成銘柄数:約9,000社以上!超広範囲
  • 連動指数:FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス
  • 経費率:0.07%と超低コスト
  • 分配利回り:約1.5%前後

組み入れ上位銘柄(例)

  • Apple、Microsoft、Amazon、Alphabet(Google)、Teslaなどの米国株が中心
  • 米国が約60%先進国が約30%新興国が約10%で構成

メリット

  • これ1本で世界中に分散投資できる
  • 長期投資にぴったりな低コスト設計
  • 米国株の比率が高めなので、成長性も期待できる

構成銘柄は年2回見直され、自動で中身が入れ替わるので、手間いらずでとっても楽です。現在は米国株の割合が約60%と非常に高いですが、将来も同じとは限りません。世界全体の経済成長に乗るなら、全世界株式ETFを選ぶのも良いですね。

ちなみに、VTの構成はウェルスナビのリスク3(米国株61.4%、先進国株27.4%、新興国株11.2%)~リスク5(米国株50.6%、先進国株39.9%、新興国株9.5%)に近い内容でした!

VT(全世界株式ETF)の代替候補

SBI・V・全世界株式インデックス・ファンドSBI・全世界株式インデックス・ファンドeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)Tracers MSCIオール・カントリー・インデックス 全世界株式
信託報酬0.1238%程度0.1022%程度0.05775%以内0.05775%
純資産62,447百万円313,172百万円7,880,824百万円7,950百万円
買付手数料なしなしなしなし
設定日2022/01/312017/12/062018/10/312023/04/26
ベンチマークFTSEグローバル・オールキャップ・インデックスFTSE グローバル・オールキャップ・インデックスMSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスMSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス
NISA(積立)
NISA(成長)
SBI証券
松井証券

ベンチマークの違いを比較!

比較項目FTSE Global All Cap IndexMSCI ACWI
運営会社FTSE RussellMSCI(モルガン・スタンレー)
対象国先進国+新興国(約47か国)先進国+新興国(約47か国)
銘柄数約9,000社(大型・中型・小型株)約2,900社(大型・中型株)
小型株の扱い含まれる含まれない
日本の分類先進国先進国
リバランス頻度年2回年4回
  • FTSE Global All Cap小型株も含むので、より幅広い分散ができる。
  • MSCI ACWIは小型株を含まない分、構成銘柄が少なくてシンプル。
  • パフォーマンスは似ているが、小型株の影響でFTSEのほうがややボラティリティが高くなることもある。

実質的にVTに投資している「SBI・V・全世界株式インデックス・ファンド」を選択するか、コストや純資産額の大きさから「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」を選択するかの2択になるかと思います。

まとめ

米国を除いた先進国株式に投資するなら、「SBI・V・先進国株式(除く米国)インデックス・ファンド」が有力な選択肢です。

また、新興国株式ETF「VWO」の代替としては、「SBI・V・新興国株式インデックス・ファンド」が挙げられます。

さらに、全世界株式ETFを採用することで、世界経済の成長の恩恵を自動的に受けられる構造になります。

目的に応じて、ファンドを組み合わせたり、全世界株式ファンドでまとめたりすることで、自分だけのポートフォリオを柔軟に構築できるのが魅力です。

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