資産運用に興味はあるけれど、「何から始めればいいのかわからない…」という方や、「すべてお任せしたい!」という方におすすめなのが、ロボアドバイザーのウェルスナビです。
今回は、ウェルスナビのリスク許容度別の特徴と、新NISA制度に対応した「おまかせNISA」について、投資初心者の方にもわかりやすくご紹介します。
ウェルスナビとは?
ロボアドバイザーと呼ばれる自動資産運用サービスです。簡単な質問に答えるだけで、利用者のリスク許容度に応じたポートフォリオを提案し、世界中の株式・債券・不動産などに分散投資を行ってくれます。スマートフォンひとつで始められる手軽さも魅力のひとつです。

2020年12月から2023年7月まで運用した際のパフォーマンスです。この自動運用期間に投資について学ぶことができたので、20%の含み益が出たところで利確しました。この経験からも、とりあえず始めてみたい方にはお勧めです!
目次
リスク許容度判定
ウェルスナビでも、先に紹介したSBI証券や松井証券と同じように簡単な質問に答えることでリスク許容度を判定してくれます!
診断結果は、リスク許容度1から5に分類されます。
質問内容はSBI証券や松井証券の診断と大きくは変わらず、年齢や運用目的などでした😄
Q1 年齢=30代

Q2 年収=500万円

Q3 金融資産=500万円~1000万円未満

Q4 目的=子供のための長期的な資金づくり

Q5 下落時対応=追加投資

判定結果

結果はやはり、最大リスクである「リスク許容度5」でした! 上のグラフは、毎月5万円を30年間積み立てた場合の将来予測を示しています。点線の斜め直線が元本を表しており、長期運用になればなるほど元本割れのリスクが低くなることがわかります。
さらに、合計2,000万円の積立が、50%の確率で5,000万円以上になるという予測が示されていて、これは本当に驚きです!
構成銘柄

「リスク許容度5」の診断結果では、株式比率がなんと85%!
SBI証券や松井証券の診断結果よりもさらに攻めた構成になっています。
株式の種類も、米国株・日欧株・新興国株の3地域に分けられているのが特徴です。ちなみに、全世界株式(通称オルカン)も似たような地域配分になっているため、分散投資の考え方は共通していますね。
構成銘柄
| 分類 | 提案 |
|---|---|
| 米国株 | VTI(全米株式ETF) 【信託報酬】約0.03% |
| 日欧株 | VEA(米国を除いた先進国株式ETF) 【信託報酬】約0.05% |
| 新興国株 | VWO(新興国株式ETF) 【信託報酬】約0.08% |
| 債券 | AGG(米国総合債券ETF) 【信託報酬】0.03% |
| 金 | IAU(金ETF) 【信託報酬】0.25% |
| 不動産 | IYR(米国不動産ETF) 【信託報酬】0.41% |
| 信託報酬:約 0.071% |
(2025年10月現在)
ウェルスナビでは、資産運用アルゴリズムを公式ホームページで公開しています。内容は明瞭でわかりやすく、運用の仕組みがしっかり理解できるため、安心感があります。
リスク許容度別の配分比較

不動産は常に5%で一定なのに対し、金(ゴールド)はリスク許容度によって増減するという特徴があります。 また、リスク許容度3から1にかけては、債券の割合が大きく増加しており、より安定志向のポートフォリオになっている点が印象的です。
リスク&リターン計算
| 安定派 | やや安定派 | バランス型 | やや積極型 | 積極型 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 推計リスク | 7.9% | 10.3% | 14.2% | 16.3% | 16.7% |
| 期待リターン | 4.6% | 5.3% | 6.2% | 6.8% | 6.9% |
| 1SD(68%)範囲 | -3.3~12.5% | -5.0~15.6% | -8.0~20.4% | -9.5~23.1% | -9.8~23.5% |
| 2SD(95%)範囲 | -11.2~20.4% | -15.3~25.9% | -22.2~34.6% | -25.8~39.4% | -26.5~40.1% |
(ホワイトペーパーをもとに算出)
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アプリの機能
良いところ
- 自動運用で手間いらず
- 少額からスタート可能(1万円から)
- 長期割による手数料の割引あり
残念なところ
- 手数料がやや高め(年率1.1%)
- 提携サービスからの移管が不可
「WealthNavi for 〇〇」などの提携サービスからの資産移管は原則できません。
「おまかせNISA」とは?
「おまかせNISA」は、ウェルスナビが提供する新NISA制度対応の自動運用サービスです。 つみたて投資枠と成長投資枠という2つの非課税枠を、資産の種類に応じて自動で振り分けてくれるため、複雑な判断をする必要がありません。
なお、投資対象の銘柄は通常の口座とは異なる点は要確認です。
良いところ
- 運用益が非課税
- 手数料が割安
つみたて投資枠は手数料0%、成長投資枠も0.693〜0.733%と通常口座よりも低く設定されています。 - 非課税枠の自動振り分け
つみたて枠と成長枠を自動で使い分けてくれます。 - 自動リバランス機能
資産配分が偏った場合には自動で調整され、非課税枠を効率よく活用できます。
残念なところ
- 非課税枠の使い切りには条件がある
- 他社サービスと比べると手数料が高め
まとめ
ウェルスナビは、投資初心者が安心して資産形成を始められる優れた選択肢です。 特に「おまかせNISA」は、新NISA制度の非課税メリットを活かしながら、手間なく運用できる点が魅力です。
「まずは少額から始めてみたい」「投資の知識がなくても安心して運用したい」と考えている方は、ぜひウェルスナビの活用を検討してみてください!