前回の振り返り
前回は「デフレ」についてお話ししました。 物の値段が下がると、買い物がしやすくなるように感じますが、実は経済全体が元気をなくしてしまう「デフレスパイラル」という現象が起こることもあるのです。
-
-
参考節約だけじゃ…物価上昇にどう向き合う?①
デフレってなに?物価が下がるしくみと、暮らしや経済への影響をやさしく解説します。
続きを見る
そこで、日本銀行は「毎年2%くらいの物価上昇」を目指して、経済を安定させようとしています。 今回はその「インフレ」について見ていきましょう!
インフレってなに?
インフレ(インフレーション)とは、物の値段がずっと上がり続けることです⤴️
たとえば、昨日まで100円だったジュースが、今日は110円になっている…そんなイメージです。
特徴 | 内容 |
物価が上がる | 商品やサービスの値段が全体的に高くなる |
お金の価値が下がる | 同じ金額で買えるものが減る |
給料も上がることがある | 物価に合わせて給料が上がるれば生活は楽に(理想) |
借金の負担が軽くなる | 将来返すお金の価値が下がることで、負担が軽く感じることも |
貯蓄の価値が減る | 銀行に預けているだけでは損することも |

インフレが起こる理由
- みんながたくさん買い物をする(需要が強い)
⇒ 商品が足りなくなって値段が上がる - 原材料や人件費が高くなる
⇒ 企業が商品を高く売らないといけなくなる - 世の中に出回るお金が増えすぎる
⇒ お金の価値が下がって、物の値段が上がる
インフレの良いところ・悪いところ
立ち場 | 良いところ | 悪いところ |
消費者 | 給料が上がれば生活が楽になる | 給料が上がらないと生活が苦しくなる |
企業 | 売上や利益が増える | 原材料の値上がりで利益が減ることもある |
借金 | 返す負担が軽くなる | 新しく借りるときの金利が高くなるかも |
貯金 | 特になし | 価値が減るので、投資などで対策が必要になる |
インフレを止めるために誰が何をするのか?
インフレが進みすぎると、生活が苦しくなってしまいます。 そこで、日本銀行は「金利を引き上げる」などの対策を行います。これを「金融引き締め政策」といいます。
金利が上がると、お金を借りるのが難しくなり、買い物や投資が減って、物価の上昇がゆるやかになります。
また、政府も電気代やガソリン代の補助などを通じて、家計の負担を軽くする取り組みをしています。
まとめ
毎年2%くらいのインフレは、経済が元気に成長している証とも言われます。 でも、急に物価が上がりすぎると、給料が追いつかず、貯金の価値も下がってしまいます。
そんな時代だからこそ、「投資」という選択肢が注目されているのです。 たとえば、アメリカの株式指数「S&P500」は、過去20年間で平均約8%のリターンがありました。これは、物価の上昇に負けないくらいの成長です。
節約だけでは限界がある今、将来のために「お金の働かせ方」を考えてみるのも大切かもしれませんね。
次回は『貯蓄』と『投資』のバランスについて、一緒に考えていきましょう!
こちらをCHECK
-
-
貯蓄と投資、どっちも大事!安心の資産づくり術
投資だけじゃ心もとないかも。“もしも”に備える生活防衛費で、安心できるお金のバランスを見つけよう。
続きを見る