こんにちは!
前回は、現代ポートフォリオ理論をもとに「リターン」と「リスク」について学びました。
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現代ポートフォリオ理論で学ぶリターンとリスク
分散投資の理論と実践をわかりやすく解説。現代ポートフォリオ理論(MPT)をベースに、初心者にもおすすめのサイトも紹介します。
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人は予想外のことが起きると、なかなか冷静ではいられないものです。
だからこそ、どれくらい損する可能性があるかを知っておくことで、安心して投資を続けられるようになるはずです。
ところで、もうオリジナルポートフォリオ、作ってみましたか?
実際にあれこれ考えるだけでもワクワクしますよね😁
新しい疑問やアイデアが出てきて、「どんな運用方法がいいかな?」って探している頃かもしれません。
そこで今回は、オリジナルポートフォリオを組むときの参考になりそうな、代表的な投資戦略についてご紹介します!
目次
代表的なポートフォリオ・運用方法10選
これから紹介するポートフォリオは以下の方法で再現できる可能性が高いです。
- 個別株と債券を組み合わせる:自分で銘柄を選ぶ楽しさがあるし、こだわりのポートフォリオが作れる!
- バランス型投資信託を選ぶ:あらかじめ株式と債券が組み合わさっていて、自動でバランスを整えてくれるので手軽に分散投資ができる。
- 投資信託やETFを組み合わせて、自分だけのバランスファンドを作る:全世界株式インデックス60%+先進国債券インデックス40%など
伝統的な「60:40ポートフォリオ」
- 株で成長を狙い、債券で安定性を確保する王道バランス型

見た目がシンプル「50:50 ポートフォリオ」
- リスクとリターンのバランスをより安定的に保ちたい人向け
- 特に市場の変動に敏感な人や、安定志向の投資家に人気

年齢=債券比率ルール
- 自分の年齢を債券比率にするシンプルな方法(例:20歳なら株80%・債券20%)
- 若い人は、時間がたっぷりあるから、多少の損があっても取り戻せるチャンスが多い!
- 年齢が上がると、資産を守ることが大事になってくるので、リスクの少ない債券の割合を増やす。

株式100%ポートフォリオ(若年層向け)
- 株式に全額投資
- 若年層向き
- 暴落時の精神的負担は大きいが、高いリターンが期待できる合理的選択肢!
- 高配当株重視でも良し
- 日本のバブル崩壊後の低迷と同様の状況が生まれる可能性も…
世界経済は発展し続ける!でも米国一筋は怖いから世界に分散⇒「全世界株式(オールカントリー)」全力投球!
やっぱり経済の中心は米国!有名企業に分散⇒「S&P500」「NASDAQ100」に任せておけ!

4資産均等型ポートフォリオ
- GPIF(日本の年金基金):日本の公的年金を支える世界最大級の年金基金

- パーマネントポートフォリオ(ハリー・ブラウン)

その他の均等型ポートフォリオ
- 株式(国内、先進国、新興国)、債券(国内、先進国、新興国)、リート(国内・先進国)を8等分など

近年注目されてる?「50:30:20 ポートフォリオ」
背景要因
- 株式と債券の同時下落:2022年には、株式も債券も同時に値下がりするという珍しい状況が発生。これまで頼りにしていた逆相関が崩れたため。
- インフレや金利上昇の影響:インフレが急激に進んだことで、債券の価格が下落。これがポートフォリオ全体の安定性を揺るがす要因に。
- 金の役割:金は株式や債券と異なる値動きをしやすい資産で、インフレ時や市場の混乱時に強さを発揮することが多い。リスクの分散効果が高まり、ポートフォリオの安定性が向上する効果を狙う。

オール・シーズンズ戦略
- 世界的投資家レイ・ダリオが提唱
- 株式30%、長期国債40%、中期国債15%、金7.5%、コモディティ7.5%
- 〇〇ショックでも下落幅が他よりも小さい。堅実に増やしたい人向け。

| 資産クラス | 比率 | 代表的なETF |
|---|---|---|
| 株式 | 30% | VTI(全米株式) VT(全世界株式) |
| 長期国債 | 40% | TLT(米国長期国債) |
| 中期国債 | 15% | IEF(米国中期国債) |
| 金 | 7.5% | GLD(SPDRゴールド) IAU(iシェアーズ・ゴールド) |
| コモディティ | 7.5% | DBC(商品全般) GSG(商品インデックス) |
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セクター分散型ポートフォリオ
- 景気の流れ(景気循環)に合わせて複数の業種に分散投資する戦略
| 景気局面 | 強いセクター | 特徴 |
|---|---|---|
| 回復期 | 金融・テクノロジー | 金利上昇で金融が好調 新技術への期待も高まる |
| 好況期 | 資本財・消費財 | 企業活動が活発になり、設備投資や消費が増える |
| 後退期 | エネルギー・素材 | インフレに強く、価格上昇で利益が出やすい |
| 不況期 | 生活必需品・ヘルスケア・公益事業 | 景気に左右されにくい“守りのセクター”が活躍 |
コア・サテライト戦略
- コア(70〜80%):インデックスファンドやETFで世界株式や債券に分散
- サテライト(20〜30%):個別株やテーマ型ファンドなどでチャレンジ
👉 例:
コア → 全世界株式インデックスファンド
サテライト → 米国ハイテク株ETF、AIや脱炭素テーマファンド
証券会社の「リスク許容度診断」とロボアドバイザーも参考に
最近では、証券会社が「リスク許容度診断ツール」を提供しています。
質問に答えるだけで、自分に合った資産配分を自動で提案してくれる仕組みです。
さらに便利なのが運用一任型のロボアドバイザー。
代表例:WealthNavi、THEO、楽ラップなど
メリット:世界中に分散投資でき、自動でリバランスしてくれる
デメリット:手数料(年率1%前後)が高い
ロボアドバイザーについては別の記事でご紹介します!
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まとめ:自分に合ったポートフォリオを選ぼう
投資戦略には王道もあれば、個性派もあります。 でも大切なのは、「どれが正解か」ではなく、あなたの目的・性格・ライフスタイルに合っているかどうか。
今回紹介した10の戦略は、どれも分散投資の考え方に基づいていて、初心者でも安心して取り組めるものばかりです。 まずは気になるスタイルをひとつ選んで、少額から試してみるのもおすすめ!
投資は、未来の自分へのプレゼント。 焦らず、楽しみながら、自分だけのポートフォリオを育てていきましょう🌱✨