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ウェルスナビを投資信託で再現|債券・金・リート編

ほっし
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今回も、ウェルスナビのETFに対応する投資信託があるか検索していきま!!

ウェルスナビの構成銘柄をチェック!

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参考ウェルスナビでリスク許容度を診断|全自動運用サービスで資産形成をスタート

ウェルスナビは、投資初心者でも安心して始められる自動運用サービス。公式情報から投資対象とポートフォリオ構成を分析しました。

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分類ETFベンチマーク
米国株VTI(全米株式ETF)
【信託報酬】約0.03%
CRSP US Total Stock Market TR
日欧株VEA(米国を除いた先進国株式ETF)
【信託報酬】約0.05%
FTSE Developed All Cap Ex US Net Tax (US RIC) TR
新興国株VWO(新興国株式ETF)
【信託報酬】約0.08%
FTSE EM All Cap China A Inc NT (US RIC) TR
債券AGG(米国総合債券ETF)
【信託報酬】0.03%
Bloomberg U.S. Aggregate Bond TR
IAU(金ETF)
【信託報酬】0.25%
LBMA金価格
不動産IYR(米国不動産ETF)
【信託報酬】0.41%
Dow Jones US Real Estate Capped TR IX
信託報酬:約 0.071%

2025年10月現在

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まずはAGGから!

AGG(米国総合債券ETF)の代替候補

AGG(iシェアーズ・コア 米国総合債券市場ETF)は、米国の投資適格債券市場全体に分散投資できるETFです!

AGGの基本情報

  • 運用会社:ブラックロック(iShares)
  • ベンチマーク:ブルームバーグ米国総合債券インデックス
  • 経費率:0.03%と超低コスト
  • 分配利回り:約3.7%
  • 投資対象:米国の国債、社債、MBS(住宅ローン担保証券)など
  • 特徴:約1万以上の銘柄に分散投資でき、価格変動も比較的安定してる

メリット

  • 分散性が高い:米国の国債・社債・MBSなど幅広い債券に投資できるため、リスクが分散される。
  • 低コスト:経費率が0.03%と超低コスト!長期投資にぴったり。
  • 安定性:株式より値動きが穏やかで、ポートフォリオの安定化に貢献。
  • インカム収入:定期的な分配金があるので、利回りを狙えるのも魅力。

デメリット

  • 金利上昇に弱い:金利が上がると債券価格は下がるため、AGGの価格も下落する可能性あり。
  • リターンが控えめ:株式ほどの成長性はないため、爆発的な利益は期待しにくい。
  • 為替リスク(円建てで買う場合):円高になると、ドル建て資産の価値が目減りすることもあり。
eMAXIS Slim 先進国債券インデックス(除く日本)SBI・iシェアーズ・全世界債券インデックス・ファンドステート・ストリート・グローバル債券インデックス・オープン隔月分配型SBI・iシェアーズ・米国総合債券インデックス・ファンド
信託報酬0.154%以内0.1158%程度0.0638%0.0938%程度
純資産187,103百万円8,587百万円298百万円11,060百万円
買付手数料なしなしなしなし
設定日2017/02/272013/05/132024/01/112023/06/08
ベンチマークFTSE世界国債インデックス(除く日本ブルームバーグ・グローバル総合インデックスFTSE世界国債インデックス(除く日本ブルームバーグ米国総合債券インデックス
NISA(積立)
NISA(成長)
SBI証券
松井証券

2025年10月現在

AGGに近い投資信託は?

米国総合債券ETF「AGG」に最も近い国内投資信託といえば、 SBI・iシェアーズ・米国総合債券インデックス・ファンドです!

実はこのファンド、AGGそのものに投資しているんです😄 だから、AGGとほぼ同じ値動きが期待できるし、信託報酬も低めでコスト面でも優秀です。

債券ファンドは分散も大事!

とはいえ、「米国債券だけに頼るのはちょっと…」という方もいるかもしれません。 そんなときは、先進国債券ファンドグローバル債券ファンドなど、他の債券ファンドを組み合わせるのもアリだと思います!

ちなみに

  • AGG(米国総合債券)60%
  • IAGG(米国を除くグローバル債券)40%

この配分は、SBI・iシェアーズ・全世界債券インデックス・ファンドでも採用されている構成で、米国とそれ以外の先進国・新興国の債券市場をバランスよくカバーできます!

AGG単独のリターンとリスク

  • リターン(年率):約3〜4%
  • リスク(標準偏差):約4〜5%
  • 特徴:米国債中心で安定性が高いが、金利上昇時には価格が下がりやすい。

AGG60%+IAGG40%(全世界債券)

  • リターン(年率):約3〜3.5%(IAGGは米国より利回りがやや低め)
  • リスク(標準偏差):約4%前後(地域分散でやや低下)
  • 特徴:米国以外の債券も含むことで、地政学リスクや通貨リスクを分散できる。
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次は、金ETFです!

IAU(金ETF)の代替候補

IAU(iシェアーズ・ゴールド・トラスト)は、金価格に連動するETFで、ブラックロックが運用しています✨

IAUの基本情報

  • 運用会社:ブラックロック
  • 連動対象:金のスポット価格
  • 経費率:0.25%(GLDより低コスト)
  • 配当:なし(インカムゲインはない)
  • 価格:1口あたり約60ドル前後で、GLDよりも少額から投資できる

メリット

  • 金現物を保有する代わりに、保管や管理の手間なしで金に投資できる
  • 市場が開いている時間ならいつでも売買可能
  • インフレや金融不安時の「安全資産」として人気がある[^5^]

デメリット

  1. 配当がない
     金は利息や配当を生まない資産。値上がり益が頼り!
  2. 価格変動が激しい
     けっこう上下に動く。特に地政学リスクや金利の変化に敏感。
  3. 為替リスク
     IAUはドル建てなので、円高になると日本円での評価額が下がる可能性あり。
  4. 保管コスト(経費率)
     経費率は0.25%と低めだが、長期保有だとじわじわ効いてくる。
ゴールド・ファンド(為替ヘッジなし)たわらノーロード ゴールドSmart−i ゴールドファンド(為替ヘッジなし)SBI・iシェアーズ・ゴールドファンド(為替ヘッジなし)
信託報酬0.407%0.365%〜0.375%程度0.375%程度0.1838%程度
純資産148,826百万円451百万円19,936百万円159,559百万円
買付手数料購入時の基準価額に対し2.2%(税抜2%)以内なしなしなし
設定日2017/07/312025/09/222021/07/202023/06/08
ベンチマーク金地金価格金価格(ETF経由)金地金価格(ETF経由)LBMA金価格
NISA(積立)
NISA(成長)
SBI証券
松井証券

2025年10月現在

IAUに近い投資信託は?

金価格に連動するETF「IAU」に近い国内投資信託といえば、 SBI・iシェアーズ・ゴールドファンド(為替ヘッジなし)が代表的です!

このファンドは、IAUやIGLNなどの金ETFに実際に投資しているため、 金価格の値動きに連動しやすく、IAUの代替として非常に優秀です😄

さらに、信託報酬も低水準で、純資産も十分に積み上がっているため、 コスト面・安定性の両方で安心して選べるファンドと言えるでしょう。

また、ヘッジありでも信託報酬が変わらない点は嬉しいポイント。為替の影響を抑えて、金そのものの値動きを反映させたい場合は、ヘッジありを選ぶのもおすすめです。

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最後にリートETF!

IYR(米国不動産ETF)の代替候補

IYR(iShares U.S. Real Estate ETF)は、米国の不動産セクターに特化したETFです!

IYRの基本情報

  • 運用会社:ブラックロック(iShares)
  • ベンチマーク:ダウ・ジョーンズ米国不動産指数
  • 経費率:0.38%
  • 配当利回り:約2.55%
  • 主な構成銘柄:アメリカンタワー、プロロジス、サイモン・プロパティなどのREIT(不動産投資信託)

メリット

  • 高い配当利回り:安定したインカム収入が期待できる
  • 分散投資:商業施設、住宅、工業用不動産など幅広い不動産に投資できる
  • インフレ耐性:不動産はインフレ時に強い傾向がある

デメリット

  • 金利上昇に弱い:金利が上がるとREITの収益が圧迫されて価格が下がることも
  • 景気敏感:不況時には株以上に急落することもある(リーマンショック時は約7割下落)
SBI・V・米国REITファンド(年4回決算型)Smart−i 先進国リートインデックスeMAXIS 米国リートインデックスeMAXIS Slim 先進国リートインデックス(除く日本)
信託報酬0.2312%程度0.22%0.66%以内0.22%以内
純資産196百万円7,496百万円3,171百万円38,531百万円
買付手数料なしなしなしなし
設定日2025/06/032017/08/292016/01/292019/10/31
ベンチマークMSCI米国・インベスタブル・マーケット・リアル・エステート・25/50・インデックスS&P先進国REIT指数(除く⽇本)S&P米国REITインデックスS&P先進国REIT指数(除く⽇本)
NISA(積立)
NISA(成長)
SBI証券
松井証券

2025年10月現在

IYRに近い投資信託は?

米国不動産ETF「IYR」に近い国内投資信託といえば、 SBI・V・米国REITファンド(年4回決算型)が代表的です!2025年現在、IYRと同じベンチマークを採用した国内投資信託は見つかりませんでした😅

このファンドはS&P米国REITインデックスに連動していて、純粋な米国REITに投資できるのが魅力。 ただし、松井証券ではまだ取り扱いがないようなので、他の証券会社を利用する必要があります🥲

信託報酬が少し高くてもOKなら、eMAXIS 米国リートインデックスも選択肢に入ります。 こちらも安定した運用実績があり、人気のあるファンドです!

ベンチマークを比較!

指数名銘柄数小型株REIT以外含む?日本含む?米国比率
Dow Jones US Real Estate Capped TR約100〜120銘柄100%
MSCI US IMI Real Estate 25/50約152銘柄100%
S&P米国REITインデックス約100〜150銘柄100%
S&P先進国REIT指数(除く日本)約356銘柄約75%

米国比率が高いので先進国REITファンドも代用可能!

実は、S&P先進国REIT指数(除く日本)S&PグローバルREIT指数も、 米国REITが約75%含まれているため、実質的に米国REITの動きに近いです。

そのため、コスト重視派には以下のファンドもおすすめ!

  • eMAXIS Slim 先進国リートインデックス(除く日本)
  • Smart-i 先進国リートインデックス

これらは信託報酬が低く、分散性も高いので、 「米国REITを中心にしつつ、他の先進国にも分散したい」という方にぴったりです!

まとめ

これで、すべてのETFについての代替候補がそろいました!ほぼコピーする形で再現するなら、以下の構成が最適です。

ただし、REIT ETFの代替候補である「SBI・V・米国REITファンド(年4回決算型)」は、SBI証券のみで取り扱いがあるため、他社で運用する場合は「eMAXIS 米国リートインデックス」が妥当な選択となります。

次回は、SBI証券と松井証券それぞれでの運用を想定したポートフォリオ構成について解説したいと思います✨

分類ウェルスナビETF投資信託(NISA対応)
米国株VTI(全米株式ETF)SBI・V・全米株式インデックス・ファンド
日欧株VEA(米国を除いた先進国株式ETF)SBI・V・先進国株式(除く米国)インデックス・ファンド
新興国株VWO(新興国株式ETF)SBI・V・新興国株式インデックス・ファンド
債券AGG(米国総合債券ETF)SBI・iシェアーズ・米国総合債券インデックス・ファンド
IAU(金ETF)SBI・iシェアーズ・ゴールドファンド(為替ヘッジなし)
不動産IYR(米国不動産ETF)SBI・V・米国REITファンド(年4回決算型)
または
eMAXIS 米国リートインデックス

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